こんにちは。ヤッチャ!編集部の木嶋です。
本格的に寒くなってきましたね。
日南・串間の企業を紹介する連載企画「お仕事調査隊」。今回は「アステックコーポレーション株式会社宮崎工場」(以下、アステック宮崎)を紹介します!
アステック宮崎は、わたしたちが様々な場面で活用する発泡スチロールを作っている会社です。今回は日南市・南郷町にある工場へ取材に行ってきました
アステック宮崎はどんな会社で、どんな人が働いているのでしょうか。工場長の石阪さんにお話を伺います!
アステック宮崎はどんな会社?
アステック宮崎は1990年5月に操業を開始。主に発泡スチロールの製造と販売を行っています。愛知県名古屋市の本社を中心として、全国に12箇所の工場・営業所を構える全国区の企業です。宮崎工場は全国にある6つの工場のひとつ。宮崎県や鹿児島県などの九州南部を担当しています。
発泡スチロールと聞いてまずはじめに想像する用途は、おそらく「容器」だと思います。実際にアステック宮崎では、鮮魚を入れる魚箱や加工品を入れる加工箱など、水産用の容器を主に製造しています。
しかしながら、発泡スチロールは容器の他にも様々な形で活躍しているのです!工場長の石阪さんは「発泡スチロールは私たちの目に見えないところにもたくさん使われています」と話します。

石阪さん
私たちの身近な建物や道路、滑走路にも発泡スチロールが使われていたなんて。全く知りませんでした!
金型さえ作ってしまえば、どんな形にも姿を変えることができる点も発泡スチロールの強み。石阪さんは、なんと「くまモン」の顔の形をした容器を見せてくださいました。こんなかわいらしい形にも加工することができるなんて、驚きです!

ヤッチャ!木嶋
どうして日南に工場を設置したの?
私たちの生活を陰から支えているアステック宮崎。主に九州南部を担当しているとのことでしたが、九州南部の中でもなぜ日南市に工場を置いたのでしょうか。
「宮崎工場は、カツオ漁向けの容器を作る工場でした」と石阪さんは話します。
石阪さん
日南市のカツオ一本釣りの漁獲量は1994年から26年連続で日本一です。アステック宮崎は発泡スチロールを通して、日本農業遺産にも選ばれたカツオ一本釣り漁業の歩みや歴史を支えてきたと言えます!
どんな人が働いているの?
そんなアステック宮崎では、どんな人が働いているのでしょうか。
令和3年12月現在、アステック宮崎では36名の従業員が働いています。製造部門が16名と一番多く、物流部門が約10名と続きます。その他、総務・経理などの管理業務を担当している方や、営業担当の方がいらっしゃいます。体を動かす作業が多いことから、男性が多い職場です。年齢は平均で40歳ほど。日南市と串間市出身の方が多いです。
働かれている方の特徴について、石阪さんは「体力に自信がある方が多いです」と話します。
石阪さん
この記事をお読みいただいている方の中には「発泡スチロールって軽くない?」「運ぶのってそんなに大変なの?」と思った方もいるでしょう。そんな皆さんにぜひ見ていただきたい写真があります。

驚きましたか?すごい光景ですよね!
アステック宮崎の皆さんは何箱もの発泡スチロールを一度に運んでいきます。体力だけでなくバランス感覚も非常に大事だそうです。石阪さんは「コツを掴むまでは何回も落としてしまいました(笑)」と話されていました。少しずつ職人技を身につけていくのですね!
仕事のやりがい
どんな時にやりがいを感じるのか、石阪さんに聞いてみました!
石阪さん
また、私は現在、営業にも携わっています。お客様が求めているものを新製品として開発できた時には、とてもやりがいを感じます。お客様の作業効率が上がって、かつ商品の原価が下がる提案を完遂できた時は、とても嬉しいです!
ただ安さを追い求めるだけではなく、お客様のことをとことん考え、より良い発泡スチロールを開発していることに驚きました。それぞれのお客様に合わせたベストな発泡スチロールを作り続けてきたことが、何百種類もの発泡スチロールを作っている現状に繋がっているのだと思います。
興味がある方は是非ご連絡を!
今回はアステックコーポレーション株式会社宮崎工場を紹介しました。
私たちの目に見えないところでも発泡スチロールが大活躍していること。発泡スチロールの制作に関しては、お客様のニーズをとことん追求していることを知ることができました。
事前にメールや電話で連絡すれば、工場見学をさせていただけるそうです。興味のある学生さんは是非、アステック宮崎まで連絡をお願いします。
発泡スチロール作りに情熱を燃やすアステック宮崎の皆さんでした。
ありがとうございました!