こんにちは、ヤッチャ!編集部のきょーちゃんです。
日南・串間の企業を紹介する連載企画「お仕事調査隊」。今回ご紹介するのは飫肥の国プレカット協同組合(以下、飫肥の国プレカット)です。木材に関わる5つの企業が出資してできた、木材の加工を行う協同組合です。
今回は統括管理者である小林優介さんに施設を案内していただきました。
素敵な笑顔が印象的な方でした。ありがとうございました!
飫肥の国プレカットはどんな組織?
飫肥の国プレカットは2005年に設立された協同組合です。2007年から本格的に活動を始めました。仕事は主に2つ。1つは、パソコンソフト「CAD」(キャド)を使って、家の骨格となる木材の大きさ、長さ、配置を決めること(=木組み設計)。もう一つは、CADから出力される加工データで、木組み設計通りに木材を切断・加工することです。
小林さん
小林さんにご紹介いただき、CADとプレカット、それぞれの分野で働くお2人に話を聞くことができました!
家の骨格となる木組みを設計する「CAD」
まずはCADについて。担当の杉原さんにご説明いただきました。
CADは「Computer Aided Design」の頭文字をとったもの。コンピュータを使って設計図を作成するソフトで、建築はもちろん、自動車や服飾など様々な分野の設計部門で使われています。
立体的な設計図が作成できる点が特徴。昔は大工の棟梁が建築士の図面を基に、頭の中で思案しながら、すべての材料を手作業で加工していました。現在はCADを利用し立体的に可視化することで、間違いが少なく、必要強度を満たした木組みを、効率的に設計することができるそうです。難しそうなソフトですが、飫肥の国プレカットに勤務するほとんどの従業員が入社してから勉強を始めます。未経験の方でも設計の仕事に携われるということでした。
杉原さん
職人の技がきらりと光る「プレカット」
もう1つ、飫肥の国プレカットの組合名に入っている言葉「プレカット」。私たちの暮らしにはなじみのない言葉です。若手社員の村上さんに説明していただきました。
プレカットとは、伐採されて製材された木をCADから出力される加工データを元に、実際に加工する作業です。建設現場ですぐに組み立てられる状態に加工します。木の癖(曲がり反り、木目木肌など)を判断して、適材適所に使う「目利き」が求められる仕事です。
村上さんは、どんなところに仕事の面白さを感じているのでしょうか。
村上さん
暮らしに必要な「家」と向き合う仕事
小林さんによると、飫肥の国プレカットの仕事は1人で黙々と取り組む作業が多いそうです。
最終的な成果物は人が暮らすために必要不可欠な「家」。仕事のスケールの大きさはもちろん、私たちの暮らしに必要な家のことについて、木材の加工から設計まで、全て知ることができる点も魅力のだそうです。
その分、覚えることはたくさんあります。
「新しいことを覚えることを喜びに変えることができる人は向いているかも?」ということでした!
小林さん
見学いつでもお待ちしています!
飫肥の国プレカットでは、事前に連絡があればいつでも職場見学を受け付けます。
木材の香りに包まれ、人々の暮らしを支える現場をぜひ覗きに行ってみてください!
飫肥の国プレカットの皆さま、ありがとうございました!