こんにちは、りこです!
日南市が全国で生産量1位を誇るお花、スイートピー。
実は私、ヤッチャの学校に参加しながら日南市内のスイートピー農園でアルバイトをしているのですが、農園の園主の方がとっても素敵なんです!
「園主さんやスイートピーのことをもっと詳しく知りたい!」と思い、話を伺いました!
「スイートピーはわが子」。スイートピー農家、高橋さん
アルバイトでお世話になっているスイートピー農家さんは、日南市・北郷の高橋悟さん。
高橋さんは東京都内から北郷に移住し、農業を始めた新規就農者です。
ご夫婦で農園を切り盛りされており、今年で12年目を迎えました。
高橋さんが育てているスイートピーは「エンゼルキッス」という品種のもの。
淡いピンク色で、優しく上品な雰囲気を感じます。
スイートピーは曇天が3日続くと花がなくなってしまう繊細な花。こんなに手間のかかる植物はないと言われるくらい作業工数が多く、管理が大変です。
「スイートピーを育てる上で、どんな時が楽しいですか」と聞くと、
「水をやっている時。わが子にご飯をあげているような気持ちになれるので、一番楽しい」と話してくれました。
手間がかかる分、愛情が大きいんだろうな。なんだかほっこり。
自分が育てる作物を、わが子のように可愛がることができるって、素敵なことですね。
「なんこれ!?」と言わせるのが農家の役目
高橋さんはエンゼルキッスの栽培と並行して、独自の品種開発にも力を入れています。花の日持ちや大きさ、ボリューム、軸の太さ、長さ…。様々な基準を元に選び抜いた個体から、種の選抜を行っています。
何年も試行錯誤し育てられたスイートピーは、農産物の品質を競い合うコンテスト 「品評会」において、3年連続受賞を果たしています!
高橋さんは、「なにこれ!?」を生み出すことが農家の仕事だと言います。
「不自然なまでに日持ちする、不自然なまでに花が大きいといった、なにこれ!?がないと買ってもらえない。それを作るのが農家だと思っている。」
そう語る高橋さん。かっこいい…。
プロの気概を感じました。
農業との出逢いは奄美大島で
高橋さんが農業を始めたきっかけ。それは、とある先輩農家との出会いにありました。
「農業は親から継ぐもの」と思っていた高橋さん。奄美大島を旅していた時、Ⅰターンで農業を始めたパッションフルーツ農家と出会います。0から自分の農園を作り上げた様を見聞きし、「自分もやってみたい!」と農家になることを決意しました。
それからはたくさんの農家へ研修に出向き、情報収集しました。結果として、狭い土地でも収量が見込めること、重油をほとんど使わないエコな作物であることが決め手となり、スイートピー農家になることにしたそうです。
日南で手に入れた、日南だからこその幸せ
東京から北郷に移住して12年。
「何を幸せと思うかは人それぞれだけど、都会にいたらわからない幸せがここでは感じられる。ここにいるだけで満ち足りている。」
高橋さんは、そう笑顔で話します。
その言葉が、表情が、めちゃくちゃ素敵でした。
大自然の中で自分の好きなことができるって、幸せなんだな~と感じました。
帰り際には、スイートピーのドライフラワーをいただきました!
超かわいいので自慢させてください!!!
生活する空間が、ぱっと明るくなりました。
農家の方が愛情を込めて作ったものが誰かの手に届くと、農家も、届いた人も、お互いに喜びを感じられることを実感しました。
高橋さんにいろいろな話を聞くことができて、ドライフラワーもいただけて幸せな一日でした!
日南産のスイートピーは、4月上旬まで出荷が続きます。
全国に向けて、約800万本が出荷される見込みです。
新型コロナウイルス感染症の影響により、自宅で過ごす時間が長いこのごろ。
スイートピーをお買い求めいただき、お部屋に飾ってみてはいかがでしょうか。
きっと心を穏やかに、安らかにしてくれますよ。