こんにちは。焼酎ライターのじゅんちゃんです!
日南市では暖かい日が続き、春も間近になってきましたね。
さて「焼酎といえば、九州!」。みなさんこれに疑問を持ったことはありませんか?
「北は日本酒、南は焼酎」。
なんとなくそんなイメージがあると思います。
実際に全国の焼酎蔵の数を見ると、九州に焼酎蔵がたくさんあることが分かります。
![焼酎酒造場数 [ 2013年第一位 鹿児島県 ]](https://tdfk.odomon.net/tdfkimages/00/00/01/88/18899_725c1a015d59daad100ecb4a8aaf62f8.gif)
ではなぜ「焼酎といえば、九州」なんでしょう?
今回はその理由に迫ります!
焼酎造りにぴったりな気候!
いくつか理由はありますが、
一番の理由は「焼酎造りに適した気候」です!
焼酎造りには「麹」が欠かせません。
「麹」
デンプンを糖質に分解し、クエン酸を分泌することで雑菌の繁殖を防ぎ、発酵を安定させる。
当時、日本酒に使われていた「黄麹」が沖縄での泡盛造りへと伝わってきました。
しかしながら、暖かい気候ではうまく発酵が行われませんでした。
そのため、沖縄の風土に適した「黒麹」が使われました。
「黒麹」で作られた焼酎は、もろみが腐ることなく立派に出来上がりました!
焼酎用に使われた「黒麹」は、温暖な気候が適していました!
技術が発達した今では、気候はあまり関係なくなってきているようです・・・
現在も昔の焼酎づくりが今でも残されているということですね!

蒸留酒の始まりは沖縄・九州だから!
また、他にも理由はいくつかあるようです。
前回の焼酎銘鑑でもご紹介しましたが、蒸留酒はタイや中国などの海外から伝達してきました。
そして、国内では九州・沖縄に入ってきました。
蒸留酒の始まりの地で、古くからその技術が守られ、進化してきたということですね!
原料の原産地だから!
焼酎といえば特に芋焼酎と麦焼酎が有名ですよね。
その原料となるさつまいもや大麦の産地としても九州は有名です!
地が痩せていたとされる九州の南部では、米の栽培にはあまり向かなかったそうです。
しかし、そういった地でもさつまいもは十分に育ち、重宝されていたようです。
例えば、主産県である鹿児島は日本一のさつま芋収穫量を誇ります。
日本全体の収穫量のうち35%が鹿児島で採れているのです。
今も昔も焼酎はこれらの特産品を用いて発展してきました!
蒸留酒は体を冷やす効果!
蒸留酒は体を冷やす効果があり、また醸造酒は体を温める効果があると言われています。
あたたかい九州では、体を冷やすため蒸留酒が定着しているといえます!
まとめ
現代では、技術の発展により国内での温度管理の差はなくなってきましたが
今もなお、焼酎が九州で有名なのは昔の名残があるからといえます!
焼酎は、伝統と環境に守られたお酒ということです!