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【焼酎の基礎】焼酎と日本酒のちがい

こんにちは!焼酎ライターのじゅんちゃんです。

以前、酒屋の店長を勤めてた際に、お客さまからこんな質問をいただきました。

「焼酎と日本酒って、なにが違うの?」

今回はこのことをテーマに、まとめていきます!

店長を勤めてた「日南酒造会館」(日南市飫肥)

焼酎は「蒸留酒」、日本酒は「醸造酒」

焼酎と日本酒の違いは、結論から言うと「蒸留」をしているかどうかです!

「蒸留」
水とアルコールの沸点の差を利用し、
さらに冷やすことで純度の高いアルコールを作り出す。

焼酎は「蒸留酒」
日本酒は「醸造酒」

「蒸留酒」
醸造酒を蒸留して作った酒。
基本的にアルコール度数が高く、代表的なものは焼酎やウイスキーがある。

「醸造酒」
原料を酵母によってアルコール発酵させたお酒。
蒸留酒に比べて、アルコール度数は低く、代表的なものはビールやワインがある。

「日本酒を蒸留したものが焼酎」とも言い換えることができます!

また、米で作られたお酒だからといって、日本酒とは限らないのです!
米で作られた米焼酎もあるので、蒸留しているかどうかで決まります!

焼酎の起源は海外?

焼酎の起源は、いくつかあります・・・。
それらをまとめると、タイや中国から「蒸留酒」が伝わったといえます。
そして国内では、沖縄で泡盛が初めて作られ、徐々に焼酎も定着しました。

日本酒の起源を遡ると「口噛みの酒」にたどり着きます。
映画「君の名は。」で出てくるアレです!
実はそれは、日本酒のはじまりだったのです!

「口噛みの酒」
口で加熱した米を噛み、唾液などに含まれる自然の酵母を利用してお酒を作るもの。

古事記や播磨の国風土記に口噛みの酒を作っているシーンなどがあり、日本独自の流れから作られてきたお酒だと言えます。

焼酎の方がアルコール度数が高い?

焼酎は甲類は36度未満、乙類は45度以下と規定されています。一般的な焼酎は20度や25度です。

酒税法によって、日本酒のアルコール度数は22度未満と定められており、一般的な日本酒は15度前後

ちなみに、泡盛のアルコール度数は30度です!

焼酎に賞味期限はない

焼酎には糖質を含まず、賞味期限は特にないので正しく保存すれば長く楽しむことができます!

冷蔵庫など冷えすぎると、旨み成分が凝固して、オリが発生する恐れがあります。
10度前後の冷暗所が適切です!

日本酒は高温と光に弱いお酒なのです。
高温な場所で保管すると劣化を早めてしまいます。

糖分を含み、焼酎に比べて味や香りの成分が多いので、時間と共に品質が劣化してしまうのです。

飲み方のいろいろ

焼酎と日本酒はアルコール度数が異なるので、飲み方にも違いがあります!

焼酎は、アルコール度数が高いので水やお湯、炭酸などで割って楽しむことが多いです。
もちろん、割らずとも美味しくいただけます!

日本酒はアルコール度数が低いので、ストレートで味わいます。
そのため、冷やしたり、温めたりして楽しむのが一般的です。

意外と知らない、焼酎と日本酒の違いでした!
いくつか違いはありますが、一番は蒸留をしているかどうかです!

焼酎と日本酒を飲み比べても楽しいかもしれませんね♡