みなさん、こんにちは。ゆーへいです!
2月はプロ野球のキャンプシーズン。複数の球団がキャンプを張る日南市は、多くのファンや球団関係者で賑わっています!
そんな中、2月2日に「ライオンズ南郷駅」のお披露目セレモニーが開催されました!
セレモニーにはライオンズの監督や選手をはじめおよそ500人の方々が集まり、盛大に行われました。

ライオンズ南郷駅が完成したことにより、カープ色に染まった油津駅に続き、2つ目の球団カラーの駅が誕生しました。
「ライオンズ南郷駅」は西武ライオンズをはじめ、日南市やJR九州、ソラシドエアなど、本当に多くの方々の応援により完成しました。
たくさんの想いが詰まったライオンズ南郷駅。そもそもこのプロジェクトは一体誰が始めたものなのかというと、地元の南郷中学校出身の4名の高校生3年生なのです。

今回の記事ではこの4人に焦点をあてながら、彼らが歩んできたライオンズ南郷駅が完成するまでの軌跡をご紹介したいと思います。
ゆーへい
(これより先は、僕個人の主観を存分に含みます。ご了承ください。笑)
ライオンズ南郷駅 完成までの軌跡
第0章 地元のために立ち上がった高校生たち
今回のライオンズ南郷駅の開発は、BCL(Blue City Leo)プロジェクトの一環として計画されました。
※BCLとは、主催する高校生4人の地元・南郷町を、キャンプを構えるプロ野球球団・西武ライオンズのカラーである青に染めて盛り上げよう!というプロジェクトです。
BCLを立ち上げたのは代表の岩﨑礼生(いわさき れお)さんを含む、地元南郷中学校出身の高校生4人。
埼玉西武ライオンズが南郷町で初めてキャンプを張ったのは2004年。南郷町にとってはまさに一大イベントでした。
高校生4人
地元に貢献する形は様々あると思いますが、高校生が自分たちで町を盛り上げよう!と立ち上がり、同じ町に住まれている方々、そして大人を巻き込んで行くその力。そのパワーに驚かされました。
第一章 きっかけは日南市が開催したピッチコンテスト
今回のプロジェクトが初めて日の目を見たのは、日南市が開催した「日南市ローカルベンチャーピッチコンテスト supported by KDDI」。代表の岩﨑礼生さんがプロジェクトについて参加者の前でプレゼンしました。
高校生の参加は唯一でしたが、やりたいことを正々堂々と話している姿は、大人たちに一切の引けを取らず、むしろ一番の迫力があったと言っても過言ではありませんでした。ピッチコンテストでは、見事に準グランプリを受賞。

審査員はKDDI株式会社の理事や、宮崎大学地域資源創成学部の土屋先生。土屋先生に「クラウドファンディングをやるなら、10万円支援するよ!」と言わしめる、素晴らしい発表でした。
※実際に資金調達のためクラウドファンディングを始めてすぐ、土屋先生は宣言通り支援されました。
準グランプリをとったという結果はもちろんですが、「そもそも高校生で大人ばかりのピッチコンテストに出た」その勇気が素晴らしいですね。
大勢の前に立ち「これをやりたい!」と言い切ったその勇気・行動力。プレゼンテーションを経験したことがある人は分かると思いますが、たとえ相手が数人でも緊張しますし、不安になります。でも、それを乗り越えなければ何も始まらない。あの場で挑戦しますと言った勇気は本当にすごいものです。
結果として「プレゼンによってその場で支援すると明言する人がいたこと」も、チャレンジを後押しする原動力になったのではないでしょうか。
当日、プレゼンターに与えられた時間はごくわずか。その中で「応援するよ!」と審査員が公言できる程、熱く、ワクワクするプレゼンテーションだったということです。支援を宣言してくれる人の存在は、企画者にとっても、周囲の人にとっても非常に大きいです。僕自身もクラウドファンディングを行ったことがありますが、始める前に「絶対支援するから!」と言ってくれる人がいることで、不安や恐怖から救われた経験があります。
・その場で応援するよ!と明言する人がいた
第二章 記者会見でライオンズ南郷駅の計画を発表!
記者会見は、ライオンズの本拠地であるメットライフドームのとなりにある西武ライオンズ本社(埼玉県所沢市)で開催!日南市からは﨑田日南市長が出席。株式会社西武ライオンズ社長の居郷肇氏も同席しました。
その翌日には南郷駅で、西武ライオンズの立木取締役や、JR九州の鶴田主任、﨑田日南市長、BCLプロジェクト「獅援隊」隊長の二瓶宇央さんもとともに記者発表を行いました!

第三章 クラウドファンディングがスタート

南郷駅をライオンズ駅に!地元の高校生が通学の駅舎をレジェンドブルーに!!目標金額300万円の大きな大きな挑戦が始まりました。
参考 JR南郷駅をライオンズ駅に!地元の高校生が通学の駅舎をレジェンドブルーにこのプロジェクトを見たときに驚いたのが、応援コメントの数々。
ピッチコンテストの審査員のお二人はもちろん、南郷包装の社長さん、株式会社西武ライオンズの代表など、非常に多くの方がプロジェクトスタート時から応援のコメントを寄せてくれていたのです!!
結果として、なんと461名もの方から支援が寄せられ、4,095,000円もの資金を集めることに成功しました!
高校生4人が必死に動き、自然と周りを巻き込んでいることが、とてつもなくすごいです。
ゆーへい
クラウドファンディングの期間は本当に神経がすり減ります。
「支援が集まらなかったらどうしよう」「今日は誰からも支援がなかった」「どうすれば多くの人に知ってもらえるのだろう」と、不安が心のどこかに付きまといます。
それらを乗り越え、最後まで走りきった彼らを心から尊敬するとともに、このプロジェクトを後押ししてくださった461名の方々もすごい!
高校生4人でスタートしたプロジェクトが南郷町を、日南市、ライオンズ球団を巻き込み、そしてついには全国の方々も巻き込んでいきました。
こうして、ライオンズ南郷駅の完成は彼らだけの目標ではなく、たくさんの人たちが実現に向けて応援するプロジェクトへと成長を遂げたのです。
第四章 みんなで壁の色ぬりイベント
2020年1月12日、いよいよ「南郷駅」が「ライオンズ南郷駅」へと変わりはじめます。日南市民を中心とする大くの方によって、南郷駅の壁を塗装するイベントを開催したのです。

地元の方々の協力により、少しずつライオンズのレジェンドブルーに染まっていく南郷駅。
一歩ずつ完成に近づいていきます。

第五章 完成、そしてお披露目。
そして迎えた2月2日(日)。ライオンズ南郷駅のお披露目セレモニーを迎えます。
ライオンズの監督や選手たち、日南市長、JR九州の営業部長さん、ソラシドエアの副社長さん。そうそうたる顔ぶれの中に、少し緊張気味な高校生たちの姿が。

代表の礼生さんは「ライオンズは南郷町の誇り。これからも南郷町全体でライオンズを応援します。BCLプロジェクトは次世代メンバーに引き継ぎ、次年度以降も活動しますので、応援よろしくお願いします」とコメント。
そして最後に
礼生くん
とってもいいスピーチでした。BCLプロジェクトは南郷駅の完成で終わるわけではなく、これから先も続いていく。
未来を思う強い気持ちが伝わりました。
ライオンズ南郷駅の構想を立ててから、長い道のりを経て、完成にこぎつけた4人の高校生。本当にありがとう!そしてお疲れ様でした!!
最後に
BCLプロジェクトの一つ「ライオンズ南郷駅」。西武ライオンズやJR九州、日南市など、本当に多くの方々の協力により成し遂げられたものです。
しかし忘れてはならないのが、起案者の高校生たちの存在です。彼らがこれだけ多くの人を動かしたのです。
みんなが協力が得られる保証などない状況でも、声をあげて「やろう!」と行動に起こしたことに、心から敬意を表します。
そして「高校生がやったからすごい!」というのはまた少し違うのではないでしょうか。「勇気を出して行動してくれたすごい彼らが、たまたま高校生だった」というのが僕の考えです。(もちろん高校生という若さで行動した凄さもありますが)
4人が協力したからこそ成し遂げられたこと。礼生さん1人では成し遂げられなかったかもしれません。同じ立場に立って支えた3人の仲間がいたからこそ、完走できたのだと思います。
これからのBCLプロジェクトも非常に楽しみですね!!
こうやって誰かが声をあげて行動したときに「一緒にやろうよ!」といって応援してくれる方がたくさんいる環境は改めて素晴らしいなと思いました。
私たち「ヤッチャ!」も、たくさんの挑戦が生まれるような環境を、メディアを通じて作ることができれば、と思います。
長文でしたが、最後まで読んでいただきありがとうございました!!
場所:JR日南線南郷駅 ロータリー広場
参加者:約500人
出席者:
株式会社西武ライオンズ取締役オーナー 後藤高志様
埼玉西武ライオンズ監督 辻󠄀発彦様
埼玉西武ライオンズ 森友哉選手・山川穂高選手・平井克典選手・源田壮亮選手
日南市長 﨑田恭平様
九州旅客鉄道株式会社宮崎総合鉄道事業部長 宮野原佳様
株式会社ソラシドエア副社長 峯尾隆史様
BCLプロジェクト代表 岩﨑礼生、上原陸、冨屋大智、福尾結新